Zoho CRMとkintone、結局どちらを選ぶべきか
この記事の結論
Zoho CRMとkintone、どちらを選べばいいか迷っている方に向けて、先に結論をお伝えします。
- お客様の情報や営業の進み具合をきちんと追いかけたい会社には、Zoho CRMが向いています。
- 見積書や工程表、独自の台帳など、会社ごとに形が違う業務のアプリを自分たちで作っていきたい会社には、kintoneが向いています。
- どちらが優れているという話ではなく、何を管理したいかで選ぶのが一番の近道です。
Zoho CRMが得意なこと(顧客管理・営業・追客)
Zoho CRMは、お客様の情報と営業のやり取りを一か所にまとめるためのサービスです。名刺交換した相手の会社名や連絡先、これまでの商談の内容、見積もりの進み具合などを、ひとつの画面で確認できます。
例えば、営業担当が数人いる会社を考えてみてください。担当者ごとにExcelやノートで顧客リストを管理していると、誰がいつ、どのお客様に連絡したのかが分かりにくくなります。担当者が急に休んだときに、他の人がすぐに引き継げないという悩みもよく聞きます。Zoho CRMでは、お客様ごとのやり取りの記録が自動で積み上がっていくので、誰が見ても状況をつかめます。
はじめやすさにも配慮されています。無料プランは3ユーザーまでで、見込み客や連絡先、商談といった基本的な顧客管理機能を期限なく使い続けられます。エクセルやCSVファイルからの取り込みにも対応しているので、今ある顧客リストをそのまま移すこともできます。人数が増えたり、一括メールや細かな自動化を使いたくなったりしたタイミングで、有料プランに進む形です。
kintoneが得意なこと(現場に合わせた業務アプリ作り)
kintoneは、サイボウズが提供している業務改善のためのクラウドサービスです。プログラミングの知識がなくても、ノーコードで業務アプリをかんたんに作成できるのが大きな特徴です。
会社の中には、お客様対応だけでなく「現場ごとの工程表」や「独自の点検シート」、「資材の在庫台帳」のように、既製のソフトでは形が決まっていて使いにくい業務がいくつもあるものです。kintoneなら、画面の項目をマウスで並べるだけで、自社の業務に合わせた形のアプリを自分たちで作っていけます。1つの業務に1つのアプリ、という感覚で、必要になるたびに増やしていけるところも強みです。
料金プランは3種類に分かれています。ライトコースとスタンダードコースはどちらも1ユーザーあたりの月額料金制で、最小10ユーザーからの契約です。外部サービスとの連携やプラグインといった拡張機能、kintone AIの利用は、スタンダードコース以上で使えます。基本機能だけでシンプルに始めたい会社はライトコース、連携や拡張もしながら使いたい会社はスタンダードコース、というイメージで選ぶとよさそうです。
料金の違いを比較する(2026年10月26日時点)
2026年10月26日時点で、各社の公式サイトに掲載されている料金をもとに整理します。Zoho CRMの料金は税抜・年間契約時の月額換算で表示されています。kintoneの料金もライト・スタンダード・ワイドのいずれも税抜価格です。
| Zoho CRMのプラン | 月額料金(税抜・年間契約時) | 主な内容 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円(3ユーザーまで) | 見込み客・商談・ドキュメント管理などの基本機能 |
| スタンダード | 1,760円 | ワークフローによる自動化、売上予測、一括メール送信、カスタムタブなど |
| プロフェッショナル | 3,260円 | ブループリント、見積支援(CPQ)、検証ルール、割り当てルールなど |
| エンタープライズ | 5,660円 | AIアシスタント「Zia」、承認プロセス、カスタム関数、ページレイアウトなど |
| アルティメット | 7,360円 | データ容量など各種上限の拡張、高度な分析機能 |
| kintoneのコース | 月額料金(税抜・1ユーザー) | 最小ユーザー数 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| ライトコース | 1,000円 | 10ユーザー | 基本機能のみでシンプルに業務改善したい会社向け |
| スタンダードコース | 1,800円 | 10ユーザー | 外部サービス連携やプラグインなどの拡張機能、kintone AIが利用可能 |
| ワイドコース | 3,000円 | 1,000ユーザー | 大規模な組織での利用向け |
料金の数え方にも違いがあります。Zoho CRMの有料プランは年間契約を前提にした月額換算の価格で、月払いを選ぶと1ユーザーあたりの金額はこれより高くなります。一方kintoneは、月額払い・年額払いのどちらも選べます。またkintoneはライトコース・スタンダードコースともに最小10ユーザーからの契約となっており、スタンダードコースを最小構成で契約すると、月額1,800円(税抜)のユーザー単価に10をかけた金額が、最低限必要な月額費用になります。実際に使うのが数名でも、この最低金額は変わらない点は覚えておくとよいでしょう。
どちらを選ぶべきか、選び方のチャートで考える
最後に、選び方を順番に考えていきましょう。まず自問してほしいのは「今いちばん困っているのは、お客様対応か、それとも社内の業務全般か」ということです。
- お客様とのやり取りや営業の進み具合が分からなくなる、追客が担当者任せになっている、という悩みが一番大きいなら、Zoho CRMが候補になります。
- 見積書や工程表、点検記録など、Excelや紙で管理している業務が複数あり、それぞれ自社に合った形にしたいなら、kintoneが候補になります。
- お客様対応の管理を軸にしつつ、将来的に社内の他の業務もアプリ化していきたい場合は、まずZoho CRMで顧客管理を整え、必要に応じて他の仕組みを足していく進め方も選べます。
観点ごとに整理すると、次のようになります。
| 観点 | Zoho CRMが向く会社 | kintoneが向く会社 |
|---|---|---|
| 一番の悩み | お客様との連絡や商談の進み具合が分からなくなる | 日々の業務がExcelや紙のままで、形に合うソフトがない |
| 欲しいもの | 問い合わせから契約までの流れを1つの画面で追いたい | 現場に合わせた入力フォームや台帳を自分たちで作りたい |
| 向いている会社の例 | 営業担当が複数いて、追客や引き継ぎに苦労している会社 | 部署ごとに業務のやり方が違い、現場主体で仕組みを整えたい会社 |
| 料金の考え方 | 顧客管理・営業に特化した機能が、プランごとに段階的に増えていく | ひとつの契約でアプリをいくつも作れるため、業務の数が多いほど活用の幅が広がる |
まとめ
Zoho CRMとkintone、どちらも中小企業にとって手の届きやすいクラウドサービスです。大事なのは、優劣で選ぶのではなく、自社が今困っていることに合わせて選ぶことです。
- お客様管理や営業の追客に悩んでいるなら、顧客情報を一か所にまとめられるZoho CRMを検討してみてください。
- Excelや紙で管理している独自の業務がいくつもあるなら、自分たちの手でアプリを作っていけるkintoneが力を発揮します。
- 料金は2026年10月26日時点で、Zoho CRMが月額1,760円(税抜・年間契約)から、kintoneが月額1,000円(税抜・最小10ユーザーから)です。実際の金額は人数やプランによって変わるので、公式サイトで最新の内容を確認してください。
参考にした公式情報(2026年10月26日時点)
- 料金 | kintone(キントーン)公式サイト
- kintone(キントーン)公式サイト
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料金や機能は変更されることがあります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
And Soは、大阪を拠点に中小企業のDXを支援しているZoho導入パートナーです。顧客管理や業務の仕組みづくりについて、「何から始めればいいか分からない」という段階からご相談いただけます。