金型はどこに何本?履歴管理で”探す時間”を減らす
2026年09月12日
「この金型、今どこにありますか」と聞かれて、すぐ答えられる人は多くはいないでしょう。倉庫の奥か、それとも協力工場に貸し出したままか。補修したのはいつで、誰が対応したのか。台帳を探し、担当者に電話し、現場を歩き回る。そんな時間の積み重ねに、心当たりのある方はおられるかと思います。
金型が”迷子”になる現場でよくあること
金型は数十本、多いところでは数百本を抱えている会社もあります。棚には番号が振ってあるはずなのに、実際に見に行くと違う金型が置いてあったり・・・。貸出先に出したまま戻ってきているかどうかも、記憶とメモ書きが頼りになっていることが多くあります。 担当者が長年勤めているベテランの場合、頭の中に地図があり「あれは確か三番棚の奥だったはず」とすぐに動ける。ただ、その人が休んだ日や退職した後はどうなるんでしょう?属人化した管理は、その人がいる間だけ機能する仕組みです。紙やExcelで管理する時にぶつかる壁
紙の台帳は書きやすいが、検索ができません。何十冊もの台帳を1枚ずつめくって、目的の金型番号を探すのは骨が折れます。Excelに移行した会社は今度は別の壁にぶつかる。ファイルが1つしかないと、誰かが開いている間は他の人が更新できない。複数の拠点にコピーを配ると、どれが最新か分からなくなるなど・・。 補修履歴も同じことが起きやすい。補修した本人はメモを残すが、それが別のExcelシートだったり、口頭で伝えただけだったりします。次に同じ金型を触る人が、前回の補修内容を知らないまま作業を始めてしまうこともあります。「探す時間」は積み重なると大きい
1回の検索に5分かかるとしても、1日に何度も繰り返せば、月にすると相当な時間になります。しかもその時間は、金型そのものを作ったり直したりする時間ではありません。付加価値を生まない時間が、静かに積み上がっていきます。何を記録しておけば「使える履歴」になるか
金型履歴として残しておきたい項目は、それほど複雑ではない。整理すると次のようなものになります。- 金型番号と名称、対応する製品名
- 現在の保管場所(棚番号、貸出先、移動先)
- 補修した日付、補修内容、対応した担当者
- 次回点検や交換の予定時期
- 過去の不具合やクレームとの関連