Zoho CRM Canvas × Projects API でタスク一覧を埋め込んでみた──それでもまだ、Projectsを開いていた

2026年04月30日

前回のおさらい:Canvasに賭けた理由

前回の記事では、Zoho CRMとProjectsの公式連携を試して、限界にぶつかった話を書きました。

リンクは表示される。でもタスクの作成も確認も、結局Projectsを別タブで開くことになる。「連携」ではなく「ショートカット」でしかない、と。

そこで目をつけたのが、CRMのレコード画面を自由にカスタマイズできるCanvas機能でした。「CanvasからProjectsのAPIを叩けば、CRM画面内にタスク一覧を表示できるのではないか」──その仮説を持って、実装に挑みました。

Projects API でタスクをCRM内に表示する

結論から言うと、できました。

Zoho Projects APIを使ってタスク一覧を取得し、CanvasのカスタムコンポーネントとしてCRMのレコード詳細画面に表示することに成功しました。

商談画面を開くと、紐づいたプロジェクトのタスクがそのまま一覧で見える。タブを切り替えることなく、「この案件、今どこまで進んでるか」がCRMの画面で把握できる状態になりました。

やりたかったことの、半分は実現できた感覚でした。

できた。でも、まだ足りなかった

喜んだのも束の間、日常的に使ってみると新たな壁が見えてきました。

タスクは見える。でも、操作できない

完了チェックを入れる、担当者を変える、コメントを書く──そういった操作をしようとすると、やっぱりProjectsを開かなければなりません。表示はCRMに来たのに、操作の起点はまだProjectsに残ったままです。

「タブを行き来する回数は減った。でも、ゼロにはなっていない」

次の壁:工数管理という問題

操作の問題だけではありませんでした。もうひとつ、思っていたより根が深かったのが工数管理です。

タスクの進捗を追うだけなら、表示できれば十分かもしれない。でも、「誰がどれだけ時間をかけているか」「予実のズレはどこで起きているか」を見ようとすると、Projectsのタイムシートやレポート画面が必要になります。

これはさすがにCanvasに埋め込める話ではありません。工数管理という行為そのものが、Projectsの世界に属しているからです。

結局のところ、「すべてをCRM内で完結させる」という目標は、タスクの性質によって達成できる部分とできない部分があることがわかってきました。

おわりに/次回予告

Canvas × Projects APIの組み合わせで、CRM画面内にタスク表示を実現できたことは、ひとつの前進でした。でも、「見える」と「使える」はまだ別の話でした。

次回は、この「操作できない問題」を別の角度から解決しようとした試みをお伝えします。果たして、本当に解決できたのか──その答えも、正直に書くつもりです。

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