Zoho CRMのポータル機能の概要説明と、ある企業に導入した話

こんにちは。担当のKです。
今回は、Zoho CRMの「ポータル機能」について、兵庫県の製造業K様へ導入した事例をもとにご紹介します。
Zoho CRMには、社外ユーザー向けに限定した情報を共有できる「ポータル機能」があります。うまく活用することで、顧客・協力会社・代理店などへ必要な情報だけを安全に公開できるため、近年ではZoho 導入支援の現場でもご相談が増えている機能のひとつです。
Zoho CRMのポータル機能とは?
Zoho CRMのポータル機能とは、複数の外部ユーザーに対して、ユーザー別のCRM画面を提供できる機能です。
例えば、
- 顧客ごとに案件進捗を見せたい
- 協力会社に日報だけ共有したい
- 社外スタッフへ限定情報を閲覧させたい
といったケースで活用できます。
今回、K会社様では、外部スタッフ向けに「日報確認用ポータル」を構築しました。
設定は、Zoho CRMの以下メニューから行います。
- CRMの設定
- チャネル
- ポータル
今回の構成では、以下のように設定しました。
- ポータルユーザーグループ名:日報確認用ポータル
- メインのタブ:連絡先
- その他のタブ:日報
また、ポータル招待時には、連絡先に登録されているメールアドレスを送信元として利用しています。
導入時に重要だった「閲覧用ユーザー」の考え方
今回のZoho 導入支援で特に重要だったのが、「閲覧用ユーザー」の設計です。
ポータルで日報タブを表示させるためには、事前にポータル閲覧権限を持つユーザーを作成しておく必要があります。
ここで注意したいのは、
- ユーザーごとに個別メールアドレスが必要
- ユーザーごとにパスワードが必要
という点です。
さらに、日報モジュール側にも設定が必要でした。
日報タブには「連絡先ルックアップ項目」を設置し、そこへ閲覧用ユーザーを紐づけます。これにより、ログインしたポータルユーザーごとに、表示される日報を制御できます。
「ログインできるのに日報が見えない」問題
導入時、最初につまずいたのが、
「ポータルにはログインできるが、日報レコードが表示されない」
という問題でした。
原因は、Zoho CRMの共有設定です。
ポータルは単純にタブを表示するだけではなく、CRM内部の共有ルールにも影響を受けます。
そのため、以下の設定を追加しました。
- 設定
- 役職と共有
- データ共有設定
- 共有ルール
設定内容は以下です。
- タブ:日報
- 共有ルール名:日報のポータル表示用共有ルール
- 共有の種類:データの担当者基準
- データ共有元:CEO
- データ共有先:すべてのユーザー
- 権限:表示のみ
この設定を追加することで、ポータルユーザー側でも日報データが正常に表示されるようになりました。
なお、日報登録時に「閲覧用ユーザー」を指定していないレコードは、ポータルから閲覧できないため注意が必要です。
まとめ
Zoho CRMのポータル機能は、単なる閲覧画面ではなく、社外向けの専用CRMとして活用できる非常に便利な機能です。
一方で、
- ポータルユーザー設計
- 共有ルール
- ルックアップ設計
など、通常のCRM設定とは異なる考え方も必要になります。
今回のような日報共有の仕組みは、製造業だけでなく、建設業・保守業・訪問サービス業などでも応用可能です。
弊社でもZoho 導入支援を通じて、業務に合わせたポータル設計や権限設計のご相談を多数いただいております。
「社外向けにCRM情報を共有したい」
「顧客専用ページのように活用したい」
という場合は、ぜひポータル機能を検討してみてください。