Projectsを手放して、CRMの中に自分たちのタスク管理を作った

2026年05月07日

これまでの旅をふりかえる

第1回では、公式連携の限界にぶつかりました。第2回では、Canvas × Projects APIでタスクの「表示」はできたものの、「操作」はまだProjectsに依存したままでした。

「見える」と「使える」は別の話。そのギャップを埋めようともがいた結果、最終的にたどり着いた答えは、少し意外なものでした。

発想の転換:連携をやめる、という選択

「ProjectsとCRMをいかにうまく繋ぐか」──ずっとその前提で考えてきました。でもあるとき、こう思ったんです。

「そもそも、Projectsじゃなくていいんじゃないか」

私たちが本当にやりたかったのは、商談に紐づくタスクをCRMの中で管理することでした。Projectsはそのための手段であって、目的ではなかった。

その視点に立つと、選択肢がひとつ増えました。CRMのウィジェット機能を使って、独自のタスク管理をCRM内に直接作ってしまう、という方法です。

ウィジェットで独自タスク管理を実装する

Zoho CRMのカスタムウィジェットは、HTML/JavaScriptで自由に画面を作り込むことができます。外部APIに依存せず、CRMのデータだけで完結する構成にできる点が、今回の肝でした。

商談レコードの画面に syoudan_task_wiget というウィジェットを組み込み、タスクの一覧表示・追加・完了チェックをCRM内で完結できるようにしました。

Projectsのようなガントチャートや工数管理はありません。でも、「この商談に対して、次に何をすべきか」を管理するだけなら、それで十分でした。

CRM単体で完結した世界

実際に使い始めてみると、思っていた以上に快適でした。

商談を開く。タスクが見える。チェックを入れる。次のタスクを追加する。それだけのことが、タブを切り替えることなくできる。

「あれ、さっき何を確認しようとしてたっけ」というコンテキストの断絶が、ほぼなくなりました。

Projectsの豊富な機能は使えなくなりました。でも、営業の日常業務に必要なのは、そのシンプルな体験だったのかもしれません。

おわりに:正解はひとつじゃなかった

この連載を通じて正直に書いてきたのは、「うまくいった話」だけではありませんでした。公式手順の限界、Canvasでの半解決、そして最終的にProjectsとの連携を手放すという決断。

振り返ると、これはツールの使い方の話というより、「何のためにツールを使うのか」を問い直す旅だったように思います。

連携が正解とは限らない。シンプルな独自実装が、チームに一番フィットすることもある。

同じ悩みを持っている方に、この記録が少しでも参考になれば幸いです。

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