Zoho CRM のAPIクレジットとは?消費量・上限・追加費用を解説

担当のKです。
今回は、システム連携や自動化を進めている企業様からよくご相談いただく「Zoho CRMのクレジット使用」についてご紹介します。
先日、物流業のH株式会社様より「API連携を増やしたいが、クレジット消費や追加費用が分かりづらい」というご相談をいただき、Zoho CRMの運用設計を見直しました。
Zoho CRMは非常に柔軟な反面、ワークフローやAPI、関数(Deluge)を多用するとクレジット消費が増えるため、事前に仕組みを理解しておくことが重要です。
Zoho CRMのクレジット使用とは?
Zoho CRMでは、ワークフローやAPI、カスタム関数などを実行する際に「クレジット」を消費します。
一定量までは各プランに含まれていますが、上限を超えると処理制限が掛かる場合があります。
なお、クレジットは月単位ではなく、24時間単位や日次上限で管理されるものもあり、定期的にリセットされます。
主なクレジット消費パターン
代表的な消費内容は以下の通りです。
ワークフロー実行
ワークフロールールが発火し、条件に一致したレコードに対して処理が実行されるたびに消費されます。
大量の自動化を組んでいる場合、意外とここが増えやすいポイントです。
関数(Deluge)呼び出し
Zoho独自のスクリプトであるDeluge関数を実行すると、専用の実行クレジットを消費します。
外部サービスとの連携や複雑なデータ加工を行う際に利用されることが多いです。
API利用
REST APIを利用してデータ取得・更新を行う場合にもクレジットが発生します。
外部システム連携を行っている企業様では、もっとも注意が必要な部分です。
現在の利用状況を確認する方法
Zoho CRM内では、現在のクレジット利用状況を確認できます。
設定画面から、
「設定」 → 「開発者向け情報」 → 「APIとSDK」
へ進むことで、現在の消費量や上限状況を確認可能です。
API連携を増やす前に、必ず定期確認をおすすめしています。
プラン別のクレジット計算について
Zoho CRMでは、1日の総クレジット数が以下の計算式で決まります。
[基本クレジット] + ([ユーザーライセンス数] × [ユニット数])
Standard以上のプランでは、基本クレジット50,000が設定されており、Ultimateプランのみ実質無制限となっています。
また、1ユーザーごとに追加されるクレジット量はプランによって異なります。
APIクレジット消費の目安
おおよその目安としては以下の通りです。
- 1〜200レコード取得(GET):1クレジット
- 201〜1,000レコード取得:2クレジット
- レコード作成・更新・削除(100件まで):1〜10クレジット程度
小規模運用では問題ありませんが、ECサイトや基幹システムとのリアルタイム連携では消費量が大きくなるケースがあります。
APIクレジット以外の制限にも注意
H株式会社様でも、APIだけでなく関数制限やメール送信数の確認が必要でした。
関数(Deluge)の実行リミット
関数実行には別枠の制限があります。
- 基本:5,000 + (ユーザー数 × 200)/日
- 組織全体最大:15,000クレジット
APIクレジットとは別管理のため、注意が必要です。
一括メール送信制限
プランごとに送信上限も異なります。
- Standard:250件/日
- Professional:500件/日
- Enterprise:1,000件/日
- Ultimate:2,000件/日
マーケティング運用を行う場合は、ここも事前確認しておくと安心です。
APIクレジット追加費用について
Zoho CRMでは、APIクレジット不足時に「従量課金」で追加利用できます。
特徴として、追加量が多いほど単価が下がる段階制になっています。
単価の目安
- 最初の25,000まで:1,000クレジットあたり 約$0.14
- 次の75,000まで:1,000クレジットあたり 約$0.06
- 次の150,000まで:1,000クレジットあたり 約$0.05
- 250,000超:1,000クレジットあたり 約$0.025
費用例
例えば、毎日追加で10万クレジット利用した場合、
- 最初の25,000:$3.50
- 残り75,000:$4.50
合計で1日約$8程度となります。
これを30日継続すると、月額約$240(約36,000円前後)の追加費用になります。
まとめ
Zoho CRMは非常に高機能ですが、自動化やAPI連携を積極的に活用するほど「クレジット管理」が重要になります。
特に、ワークフロー・API・Deluge関数はそれぞれ別の制限や考え方があるため、導入時に整理しておくことで後々のトラブルを防ぎやすくなります。
H株式会社様でも、事前に利用量を可視化したことで、不要なAPI実行を減らし、安定した運用につながりました。
これからZoho CRMの自動化や外部連携を進める企業様は、ぜひ一度クレジット使用状況を確認してみてください。