Zoho CRMの「ルックアップ」項目の【連動項目】と【ミラー要素】の違い
2026年04月18日

Zoho CRMにおける、ルックアップ項目の設定画面にある「連動項目を追加(Field of Lookup)」と「ミラーの要素を追加(Mirror Fields / Elements)」は、どちらも「関連先の情報を現在のモジュールに表示させる」機能ですが、その性質とデータの持ち方に決定的な違いがあります。
「連動項目を追加」と「ミラー要素を追加」
結論から言うと、「連動項目」は参照(中身は自動更新)であり、「ミラーの要素」は多対多の関係(マルチセレクトルックアップ)における同期項目です。
1.連動項目を追加(Field of Lookup)について
通常の「ルックアップ項目(1対多)」で使用される機能です。
- 【仕組み】ルックアップで選択した親レコード(例:取引先)に紐づく特定の項目(例:電話番号、住所)を、現在のモジュール(例:商談)に読み取り専用で表示させます。
- 【データの保持】データは「保持」されず、常に親レコードを参照しています。そのため、親レコード側で電話番号が更新されると、商談側の連動項目もリアルタイムで最新の状態に切り替わります。
主な特徴
- 最大5項目まで追加可能。
- 値の書き換えは不可(常に親レコードに従う)。
- 検索やレポートの条件として利用可能。
2.ミラーの要素を追加 (Mirror Fields)について
「マルチセレクトルックアップ項目(多対多)」で使用される比較的新しい機能です。
- 【仕組み】AモジュールとBモジュールを「多対多」で紐づけた際、その関連リスト(中間データ)に、相手側の項目を表示させる機能です。
- 【データの保持】連動項目と似ていますが、大きな違いは「多対多」の関連(関連リスト内)での表示に特化している点です。例えば「プロジェクト」と「コンサルタント」を多対多で結んだ際、プロジェクト側の関連リストに表示されるコンサルタント名の横に、その人の「専門スキル」などをミラー表示させます。
主な特徴
- 【マルチセレクトルックアップ専用】通常のルックアップでは登場しません。
- 【双方向の同期】相手側レコードの特定項目を、関連リストのビュー内で「鏡(ミラー)」のように映し出します。
比較まとめ
| 比較項目 | 連動項目 | ミラーの要素 |
|---|---|---|
| 対象の項目タイプ | 通常のルックアップ (1対多) | マルチセレクトルックアップ (多対多) |
| 主な用途 | 入力の手間を省き、親の情報を表示 | 関連リスト(中間データ)で相手の詳細を確認 |
| 編集の可否 | 不可(常に参照元に従う) | 不可(参照元の値を表示) |
| 更新のタイミング | 参照元が変更されれば即座に反映 | 参照元が変更されれば即座に反映 |
| 配置場所 | メインレイアウトの任意の場所 | 主に関連リスト(紐づけ一覧)の中 |
使い分けの判断基準
- 「商談に取引先の住所を自動で出したい」なら 連動項目 です。
- 「1つの商談に複数の連絡先を紐づけており(マルチセレクト)、その一覧の中で各人の役職を並べて見たい」なら ミラーの要素 を設定します。
現在のZoho CRMでは、特に「ミラーの要素」が多対多の関係におけるデータの可視性を向上させる重要なアップデートとして位置づけられています。